1991 
ポテト エッセイ
冬・・・灯に群がり舞う雪たちが、またしても積雪をかさねていく。今日の雪も、本格的な降りだ。
暗い夕闇に、電球の明るさが、家庭の温かさを感じさせる頃、家の中の食卓の上に、湯気をのぼらせているジャガイモが夕飯時間の主役を演ずる。
 長く厳しい冬の間、このホクホクとした温かさは、人に大地のやさしさを伝えてくれる。
 また、種ジャガイモに秘められたエネルギーの偉大さは、5月に畑に植えられて、4〜5ヶ月後の収穫の時まで、またたく間に土地のエネルギーを凝縮して、植えられたときの、100倍以上の重さに成長する。
 母なるニセコの風土から生まれる、ジャガイモたちが持つパワーは、北国の過酷な寒さ、風に耐え、この厳しい自然によって磨かれてきた。
 今の人間社会に不足している、厳しさへの甘えは、ジャガイモを見習うべきである。
 冬の食卓からジャガイモが伝える温かさ、それによって育まれる愛情、もう少しジャガイモっぽい生き方を人間はすべきではないだろうか。
 見てくれではなく、心から伝える愛情によって、次の世代は、よりよくなっていくことを、ジャガイモはその生き方を通じて伝えている。
 一人の優れた母親は百人の教師にも勝る。
「北の大地」という優れた母親から、心と体でもっと色々な事を学びとろうではありませんか。ジャガイモのように・・・。

1985、「ポテトの日を休日」に
「ポテトの日」 を制定して北海道の祝日にしよう〜と呼びかけている西尾康裕さん(31)は、ニセコ町内に昨年2月“独立”したペンション村「ポテト共和国」のウルトラ開発庁長官だ。
「ポテトこそ、北海道を代表する植物です。食べるだけでなく、花は美しいし、育てる楽しみもある。鉢植えにして都会の人にも十分楽しんでもらえるはずです。」
 大阪、堺の出身。脱サラ、脱都会を目指して同国ペンション「ミルキーハウス」のオーナー
 ペンションを訪れたスキーギャルたちに 「マリーアントワネットの髪飾りは、実は、イモの花だったんですよ〜」などと、ジャガイモの話をして、うけている。
 「ポテトの日」には収穫祭を催し、ジャガイモカルチャー講座を開き、ミスポテトを選ぶ。
 ジャガイモ記念コンサートで盛り上げ、イモの苗をパックにした、「ふるさと小包み」を発送するなど、生産者から消費者まで一緒になって楽しめる「道民の祝日」にしたい考えだ。

ポテト パワー
こんだら うまいモン、俺たちだけで食ったら、もったいないベャ〜
街の、にーチャン、ねーチャンにも、食わしてヤ〜
  ナマラ、うまいベヤ〜!!
せっかくこっちさ来るんだら、最高の素性のイモを、いっぱい食ってけばええんだべ〜。
 ニセコのイモは、鍛えられた筋金入りのイモだべさ〜。
うっそで、ないってさ〜、まあイモ好きなヤツなりゃ、縁があったと思って寄ってけばいっしょ〜。
   
 しばれる日や、吹雪く夜、または落ち込んだ時など、僕らは、イモの力
 を信づることができる。
   イモが伝える、ホクホクした温かさは、寒さや、辛さも忘れ、誰も明る
 い顔にしてくれる。このあったかさは、この風土に溢れる生命の力。
    良い風土には、旨いイモが育ち、良い人が集まる。


□□ニセコ、イモ料理コンテスト□□

 ニセコ、イモ料理コンテストとは、毎年秋に行われる、ポテト料理日本一を決める、空前絶後のコンテスト。
グランプリーを目指して、熾烈な戦いが続きます。

さて、最終戦 NO36番 ムッシュ・ポテトサンどうぞ。
   西洋料理2000年の伝統をこの1品に。 マッシュド・ポテト・アラ・ニセコです。

N0158番ニセコ町のウメさんバアサンどうぞ。 
   開拓3代伝統の味 掘りたてイモの、揚げイモ〜

NO206番、芋野 味付サンどうぞ。
   京料理の板長が、料理した日本の美食を、

NO309番 味見グルメ さん、どうぞ 
    ヘルシーなポテトをポップにアレンジして女の子に大受け、ダイエットケーキ

       というふうにコンテストは、進んでいます。

  NO309:だってさ〜 ポテトは、ダイエットできるしネ〜  
  
  NO158:そうだべサ〜 芋は、ウメ〜
 
  No36:トレビアン コマンタレブ〜  
  
  NO206:芋食えば、鐘が鳴るなり 時計台
         
              なんだって、ポテト!、ポテトがあれば一番サ〜

ニ・セ・コ・男・爵 賛歌


白い大地と、青い空、ニセコの春の到来は、黄色いヤチブキ、沢うずめ、ふきのとうが春告げる。

霞に浮かぶ、エゾ富士も、沢筋黒く雪解けて、おこした畑に真っ先にまかれるものが、種イモだ。

野山に山菜、畑にアスパラ、春は深まり新緑の森、 畝にて防除と 健やか伸びゆくこイモたち。 

は、新緑沼めぐり、雷電海岸の海水浴、一汗かいたその後に、露天風呂で、星あおぐ。

テニスの歓声、尻別川のラフティング、賑わい横にして育ちし、育ちし秀悦な 男爵いものいじらしさ。

ある朝急に花開き、3〜4日でしおれる、地味にして、可憐なイモの花。

クロカン、テレマーク、トレッキング、ダウンヒル、パラグライダー、フライフィッシング、バードウオッチング、etc etc 
横文字レジャーが花ざかり 新時代!! リゾート・ニセコの中にあり、ニセコの歴史を育んだイモの花


時は、明治40年、北海道 函館 大野の農場で 川田 竜吉男爵導入の、男爵いもをご存じか?

極早、茎長、目は多く、花は淡赤ピンク色、形は球形、イモの王様 男爵イモ

山は、金襴、野は豊穣、畑は収穫、稔りの秋だ  パノラマラインで沼めぐり、温泉はいって、観楓会

伯爵、ユキジロ、メリークイーン、農一、ワセジロ、紅丸と イモ イモ いろいろあるけれど、日本一 イモの
うまい場所、それは、ニセコ男爵イモ


羊蹄見下ろしダウンヒル、日本一のスケールと、雪質で 誰もが雪煙なびかせる

揚げイモ 焼きイモ ふかしイモ マッシュ ジャーマン ハッシュドポテト 

イモとポテトは数あれどニセコのイモは、世界一