ニセコの春
 神奈川県茅ヶ崎市
 矢野 正裕
会社員

撮影場所:サイレン坂
カメラ:キャノン F1:
 昔のからの花 カタクリ
 万葉集に「堅香子(かたかご)草の花をよじ折る歌一首」の詞書のついた大友家持の歌がある。
 物部の八十少女らが汲みまがう寺井の上の堅香子の花 (巻十九 四一四三)
 家持が、越中の国司として北陸に赴いた折りにつくったものとされている。この堅香子が、ユリ科のカタクリか、その種類であったという。
 いずれにせよ古くから日本で、身近に可憐な花を咲かせてきたのである。