第2回 グランプリ賞
春の訪れ倶知安町
 川田 宣人
公務員
平成11年5月2日 

カメラ:キャノン EOS55
    カタクリの一生
 春先、地下の鱗茎から、とがった卵形の1枚葉がでてくるが、花は付かず、栄養葉として地下茎を太らせ5月には、消えてしまう。この状態が何年も続き、だんだん葉は大きく細長くなっていくが、まだ花は付かない。
 数年後、10センチほどの2枚の葉がでてくると、初めて15cm 位の花茎がそこからのび、先に4cm程のとがった薄紫の3枚の花弁と3枚の萼片が後ろの反り返る。
 花が終わって1cm足らずの先太りの緑の実が付き、葉もしばらくは生き生きしているが、やがて枯れてしまう。わずか3ヶ月あまりの地上の運命だが、地下の生活は、何年にも及ぶ。蝉の一生にも似ている。