第3回 審査委員奨励賞

ひまわりの咲く丘

札幌市 添島 均
道職員
平成12年8月6日
撮影場所:ニセコ町 北栄の花の丘 

 原産は北アメリカ。それが南米ペルーに広がり太陽神の象徴とされ、インカの神殿に多数彫刻されました。アメリカ先住民は、花びら、茎、葉、種子のすべてを利用しました。ロシア人は種子を大変好み、食用にしたり油を採るため大規模栽培を行っています。ポルトガルなどでも行われていますが、ソフィア・ローレン主演の映画『ひまわり』に出てきた一面のヒマワリ畑がそれです。

日本に伝えられたのは江戸時代。当時日向葵<ひゅうがあおい>と呼ばれました。別に天竺葵<てんじくあおい>、日車などともいわれ、現在は向日葵と書きます。「向日葵<ひまわり>は金の油を身にあびてゆらりと高し日のちひささよ」(前田夕暮<まえだゆうぐれ>)と、生命力溢れるヒマワリを歌った見事な和歌がありますが、現代のバイオテクノロジーは直径10cmにも満たないミニヒマワリを生み出しました。